「生きることの「意味」がその何らかの「成果」へと「外化」してたてられるとき、この生活の「目標」は生そのものを豊潤化するための媒介として把握され、意味がふたたび生きることに内在化するのでないかぎり、生それ自体はその意味を疎外された空虚なものとなる。」(真木悠介,1977=2003『気流の鳴る音――交響するコミューン』ちくま学芸文庫、151。)

至言である。自らの生は決して、何かの「目標」へ向かうためにあるだけではない。自分の生を目標への「通り道」とするような生ではなく、自分の生を、一歩一歩自分の「足で歩く」ことが私たちを突如、別の生へと連れて行ってくれる瞬間がある。

例えばそれは、たまたま耳にした一曲の音楽が、いつもと同じ帰り道の風景を、途方もないくらいに素晴らしく、楽しいものに変えてくれる経験だったりするのかもしれない。こういういい方に賛否はあるだろうけれど、それがぼくたちにとっての「音楽の力」だったりする。

そして、そんなぼくたちが途方もないくらいに大好きになって、自分自身の生を変えてしまうような経験をしてしまった音楽との出会いを生み出せる場があったら、きっと素晴らしい。そんな思いから、ぼくらoto maisonというチームは立ち上がった。そして、ほんとうに多くの方々にお世話になり、9月24日のまだ夏の暑さが少し残る日曜日、渋谷の坂の途中にあるライブハウス「渋谷LUSH」で最初のイベント、1st NEO waveを開催することができた。

そんな僕たちのイベントの最初に音を鳴らしてくれたのは、HoSoVoSoだった。アコースティックギター一本で展開した、優しく、そして柔らかい雰囲気の中のどこかに秘められた反骨心をも伝えてくるエモーショナルなアクトはフロアにいた一人一人を、彼へくぎ付けにしていた。特に最後に唄った、「忘れちゃうかな」は、そのような彼の唄が凝縮された一曲となった。

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